子どもの成長について書いた前回を踏まえ、今回は自身の課題である翻訳学習に関数の考え方を応用してみたいと思います。
微分の視点が「今この瞬間の変化」に注目するものであるのに対して、関数の視点は「インプットとアウトプットとの一貫した関係性」を捉えるものです。
翻訳プロセスと意味等価性
翻訳で最も大切なのは、原文と訳文とを意味等価にすること(x≒y)です。
翻訳プロセスを数式で表現すると、
y=f(x)
ここで:
x:原文(ソース言語)
y:訳文(ターゲット言語)
f:翻訳プロセス
現在私は、ソース言語で書かれた原文(x)を、ターゲット言語に変換し訳文(y)を出力する作業に取り組んでいます。
関数としての翻訳スキル強化
この変換作用にあたる関数(f)を、多面的に強化することが私にとっての課題です。
具体的には、以下のスキルを伸ばす必要があります。
- 専門知識:半導体に特化した知識を深める
- 言語運用力:適切な語彙を選ぶ力をつける(多読・言葉に対する感度を上げる)
- 読解力:原文の構造・内容を正確に把握する
- 文法知識:ソース言語を誤って理解しないための土台を強化する
- ツール活用力:スピードアップと時短を図るためにCATツールに習熟する
翻訳の二面性について
今回翻訳プロセスを考える中で、翻訳には2つの側面があることに気づきました。
- 「変換」としての側面(y=f(x))
- 「意味保存」としての側面(x≒y)
当初、変換と保存という2つの数式が表現するもののが矛盾するように感じ、違和感を覚えました。
ですが、言語間の違いを超えて形は変わっても(変換)、意味保存という意味で同一性を保つ、これこそが翻訳なのだと思います。
抽象的な話のままですが、一旦頭の中を整理した結果として記録しておきます。
その他の気づき
今回の2つの記事を書く過程で、新鮮な気づきと既知の知識について考えさせられました。
最初は「自分だけの新しい発見だ」と感じたことも、振り返ってみれば、きっとどこかで出会った考えや読んだ文章、経験の中にそのおおもとがあるのだろうと思い至りました。そうして様々なインプットが原形を留めないほどに醸成し、何かをきっかけにして、ある瞬間に自分の中で形になるのかな、ということをこの一冊のブックレビューの通じて感じました。
週2回のアウトプットには依然として苦労していますが、この試行錯誤の記録がまた新たな気づきのもとになることを信じて継続していきます。
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